情報のプライオリティを見極める

プライオリティという言葉があります。
優先順位のことです。

まずホームページで何を見てもらいたいのか

Webサイトに掲載されているコンテンツの優先順位を見極めることができていないと、ホームページの運営は失敗します。

たとえば。

こんな感じであなたのホームページが果たすべきミッションはなんなのか？
ホームページに期待していることをまとめてみましょう。
そうすると優先的に見てもらいたいコンテンツも決まってくるでしょう。

またその順序付けも行いましょう。

優先順位が可変する場合も考慮する

ビジネスによっては時期などで優先順位が変わる場合もあると思います。
スポーツ用品メーカーのサイトであれば、夏場は水着やキャンプ道具などが売れ筋商品ですし、冬ならスキー、スノーボードなどのウィンタースポーツの商品を売り出したいはずです。
教育関連のWebサイトなら入学、進学、夏期講習、などシーズン毎にアピールしたい事柄が変わったりするでしょう。
それ以外にも年に一回だけ発生するようなイベントもありますね。
商店街のお祭りとか、クリスマスとか。

このくらいのパターンは多くの企業で考慮すべき優先順位なのかもしれません。

なぜ優先順位が大切なのか

まず表示できるエリアが有限であること。
モニタにはサイズがあり、利用できる範囲は限られています。
最近ではワイドなPC用向けモニタもありますが、画面いっぱいにたくさんの情報を無闇矢鱈に載せればわかりにくいホームページになってしまいます。

特に近年のホームページの閲覧数は、PCよりもスマートフォンが上というのがほとんどだったりします。
ご存知の通りPCのモニタに比べてスマートフォンのモニタは小さいので掲載する情報に優先順位を付けないと重要なコンテンツやそのページへのリンクがスクロールのずーっと底の方、なんてことになってしまいます。

場所

表示場所は大事です。

順序

JQueryなどを使ってバナーボタンをスライドショーで見せるなんてのも良く見かけますが、その順序だって大事ですよね。

サイズや色味などのデザイン

コンテンツの大きさとか色を含めたデザインとか。

デザイン、レイアウトには理由が必要です。

実は更新ってなかなかできない

もう一つは更新です。
ホームページなどの多くのインターネット上のコンテンツは他のメディアにくらべ編集・更新などが容易で、つねに新しい状態をキープできるというメリットがあります。

でも、ブログなどの更新は簡単でも、なかなか規模の大きい(テンプレートのHTMLやCSSを書き替えるような)変更はできないものなんです。
バナーを作ったり、レイアウトの変更に伴う微調整が必要だったり。

優先順位をつけることによって、見た目のデザインだけではなく、必要なコンテンツにユーザーを招き入れるためのデザインを行うことができます。

季節などで変動するコンテンツがある場合

Webアプリケーションを使うという選択肢もあります。

あらかじめ優先順位が考慮されていればWebサイトを作るときに色々な手段を講じることができます。
※あとから出来ないことはないですが、最初から段取りができていればスムースになるのは言うまでもありません。

優先順位に迷ったらサテライトサイト

どうしても優先順位が付けられない！という事態に陥ったらサテライトサイトという手段があります。
サテライトとは衛星のこと。
公式サイトを地球としたらサテライトサイトは月ということになります。
公式サイトと商品やサービスに特化したサイトを分けることで不要な情報への目移りを避けることができます。
特定の商品やサービスを探しているユーザーにとって不要な商品やサービスの情報はノイズになるだけだからです。

たとえば映画配給会社は公式サイトだけではなく、映画ごとのサイトを持っています。
自動車メーカーも車種ごとにサイトを持ったりしています。
その他にもリクルートサイトをサテライトサイトとして立ち上げるのは割りと一般的になっていますね。

一つのサイトでは情報が多すぎて優先順位が付けられないのでしたらサテライトサイトも考慮しましょう。

ホームページの立ち上げにはコンテンツのプライオリティが大事というお話でした。

では。